滑り止め足場板NNS:排水設計と造船・屋外工事への応用

NNSはハセガワの足場板で、アルミニウム製、両端のコーナーが溶接密閉されており、耐荷重は200kgです。最大の特長は、滑り止めのリブと、リブ間の28mmの排水用隙間を組み合わせた表面設計です。長さは3種類(2m、3m、4m)から選べ、造船用足場、船舶塗装、そして水にさらされる機会の多い屋外工事に適しています。

雨の中で足場の上に立って作業した経験がある方、あるいは夜露の後で足場の踏み板に水たまりができているのを見たことがある方なら、滑落のリスクは高さそのものではなく、実際に足を置いている面から生じることをご存知でしょう。屋外での長時間作業、特に海水と湿気がほぼ作業時間中ずっと存在する造船現場では、足場全体の骨組みがどれほど頑丈でも、一般的な足場板が安全上の最大の弱点になり得ます。

これはまさに、ハセガワの滑り止め足場板NNSが直接解決するために設計された課題です。市場の多くの製品のように凸状のリブで滑り止めをするだけでなく、水が最も溜まりやすい場所——つまり作業者が実際に足を置く踏み面——で、積極的に排水を行います。以下では、この設計の仕組み、仕様、そして実際の活用例について詳しく解説します。

NNSとは?

NNSは、幅30cmの長尺型の足場板で、足場の支持点(足場フレームや支持構造)の間に水平に架け渡し、作業者が移動・作業するための床面を作ります。足場システムではよく知られた部材で、一般に「足場板」または「布板」と呼ばれます。

市場で一般的な鋼製や溶融亜鉛メッキ鋼板の足場板と異なり、NNSはアルミニウム製で、両端のコーナーが溶接密閉されています。これは、板の端部の接合部が完全に溶接されており、隙間がないことを意味し、板内部の中空構造に水や汚れが侵入するのを防ぎます。

排水設計:28mmの隙間にはどんな意味があるか

NNSの表面は一枚の平らな面ではなく、複数の凸状リブが平行に走り、リブ同士の間に28mmの隙間があります。これは製造上の欠陥ではなく、意図的な設計です。

屋外や湿った環境(雨、海水の飛沫、工業用洗浄水)で作業する場合、水はどんな平らな面にも溜まりやすくなります。水たまりは滑落のリスクを高めるだけでなく、金属表面の劣化を早める可能性もあります。凸状リブの間にある28mmの隙間により、水が表面に溜まる前にすぐ下へ排出されます。

補足情報
ハセガワベトナムの情報によると、この排水設計はもともと日本国内の積雪地域向けに考えられたものです。積雪地域では、雪解け水が作業面から素早く排出される必要があるためです。ベトナムには雪はありませんが、同じ排水の原理は、大雨、高い湿度、または造船環境での海水の飛沫といった条件でも同様に効果を発揮します。

滑り止め表面:凸状リブはどのように機能するか

凸状リブは排水の隙間を作るだけでなく、リブ自体の表面が踏み込み時の摩擦を高める役割も果たします。平らな面と比べて、リブのある表面は作業者の靴がより確実にグリップでき、特に板が濡れていたり油分が付着している場合に効果を発揮します。

コーナーの溶接密閉:この小さな部分が重要な理由

多くの足場板は、軽量化のために内部が中空構造(箱形やプレス加工されたリブ形状)になっています。板の両端が適切に処理されていない場合、水や汚れが内部の中空部分に侵入し、長期間のうちに水が溜まったり、内部からの腐食が進んだり、水を吸って板が重くなったりする可能性があります。

NNSはコーナーを溶接密閉することでこの問題に対処しており、水や汚れが内部構造へ侵入するのを防ぎます。これは外観だけでは見落とされがちな細部ですが、長期的な耐久性、特に海水に頻繁にさらされる造船環境において、直接的な影響を与えます。

アルミニウム素材:一般的な鋼板・溶融亜鉛メッキ鋼板との比較

市場に出回っている足場板の多くは、コストが低く多くの施工業者に馴染みのある鋼製または溶融亜鉛メッキ鋼板です。しかし、鋼製は重く、使用中に亜鉛メッキ層が傷つくと腐食が進む可能性があるという欠点があります。

NNSはアルミニウムを採用することで、次の利点を実現しています。

  • 板の重量を軽減し、複数枚を連続して運搬・手作業で設置する際に扱いやすくします。
  • アルミニウムが表面に酸化被膜を自然に形成するため、湿った環境や海水環境において一般的な鋼材より腐食に強くなります。

NNS全3型式の仕様表

型式 幅 W(cm) 長さ D(cm) リブ高さ H(cm) 重量(kg)
NNS-302 30 200 6 7.4
NNS-303 30 300 6 11.0
NNS-304 30 400 6 14.5

3型式とも幅(30cm)とリブ/排水設計は共通で、唯一の違いは長さです。足場の支持点間の実際の距離に応じて選択できます。

造船業での活用:船舶塗装用足場

ハセガワが紹介している実際の活用例の一つが船舶塗装用足場です。船体を塗装・保守する際、作業者は船体を囲む高い足場の上に立ち、海水の飛沫、塗料の滴り、絶えず変化する屋外条件に常時さらされます。

このような状況で、NNSの特長は明確に効果を発揮します。排水用の隙間により海水や塗料が板の表面に溜まりにくくなり、溶接密閉されたコーナーが海水の内部浸入を抑え、アルミニウム素材が船体周囲の足場全体の重量を軽減します。

その他の活用:屋外工事、湿った環境

造船以外にも、NNSは特にベトナムのように一年を通じて大雨と高湿度が続く地域での屋外施工にも適しています。

  • 雨季における建物外壁の足場作業。
  • 屋外での産業設備の洗浄・清掃エリアで、作業床に頻繁に水が流れる場所。
  • 内陸部より湿度と塩分濃度が高い沿岸部の工事現場。

NNSとPLANK——ハセガワのもう一つの板状製品との違い

ハセガワには、同じくアルミニウム製の長尺板状製品としてPLANKもあり、外観だけを見ると混同しやすい製品です。主な違いは次のとおりです。

  • NNS:排水性と滑り止め性能に重点を置いた製品で、耐荷重200kg。固定式または半固定式の足場(例:造船用足場)の床面として使用します。
  • PLANK:はしご式作業台(TOP等)と直接組み合わせて、柔軟性の高い移動式足場を構成できる製品で、耐荷重はより高く(227kg)、長さを調整できるタイプ(Adjustable Plank)もあります。

既存の支持点間に固定して使う床材が必要で、特に水の多い環境であればNNSが適しています。はしご式作業台と組み合わせてすぐに設置できる柔軟な足場が必要であればPLANKがより適しています。

よくある質問

NNS表面の28mmの隙間は、小さな工具を置く際に影響しますか。
非常に小さい、または薄い物には影響する場合があります。一般的な施工用工具であれば支障はなく、排水によるメリットの方が大きいといえます。

NNSの耐荷重はどのくらいですか。
最大200kgで、NNS-302、NNS-303、NNS-304の全型式共通です。

雨の少ない地域でもNNSは適していますか。
はい。排水設計の効果が最も発揮されるのは湿った環境ですが、滑り止め表面やコーナー溶接密閉による耐久性は、通常の施工条件でも引き続きメリットをもたらします。

NNSと鋼製の足場板との一番の違いは何ですか。
NNSはアルミニウム製のため、湿った環境や海水環境において一般的な鋼材より軽量で腐食に強い点です。また、多くの平らな鋼製足場板にはない専用の排水用隙間設計を備えています。

本記事は、ハセガワベトナムの公式技術資料に基づいて作成しています。仕様は最新のカタログにより更新される場合がありますので、発注前に営業担当までご確認ください。

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