組立式作業台(DB)と連結式作業台(DCS)の比較:工場にはどちらが適しているか

DBとDCSはどちらもハセガワのアルミ製作業台ですが、用途が異なります。DBは組立式で全溶接フレームを採用し、最大耐荷重150kg、1〜5段をご用意。高さ0.5m以上の固定作業位置に適しています。DCSは連結式で最大耐荷重120kg、高さは0.10〜0.30mのみですが、複数枚を連結して一体化した作業面を作ることができます。

DBとDCSの共通点

違いを比較する前に、DBとDCSにはいくつかの共通点があることを確認しておきましょう。

  • どちらもアルミニウム製で、鋼製・ステンレス製の作業台より軽量です。
  • どちらも荷重を受ける一部の部材に溶接構造を採用しており、すべてがボルト締めではありません。
  • どちらもハセガワベトナムの作業台製品群に属し、同じ工場内の異なるエリア向けに併用して発注することも可能です。

この共通点から、両者を互換品と誤解される方も少なくありません。しかし実際には、DBとDCSはそれぞれ異なる使用シーンを想定して設計されています

核となる違い:組立式(DB)と連結式(DCS)

DB — 組立式・溶接強化フレーム

DBは複数段のステップスタンド型作業台で、1か所に固定して使用する一体構造として組み立てられます。DBの側面フレームは接合部をボルト締めするだけでなく全体を溶接しており、荷重をより均等に受け止め、経年による安定性の低下を抑えます。

DBは他のDBユニットと連結して一体化した作業面を作る設計にはなっていません。特定の作業位置で単独使用する製品です。

DCS — 連結式・溶接構造の作業面

DCSも溶接構造の作業面を持ちますが、DBと異なるのは連結可能なモジュール式である点です。各DCSパネルには連結用の穴と専用の連結ピン(型式:DCS-PS、素材:SUS304)があり、複数枚を隣接させて連結し、より広い一体化した作業面を作ることができます。

この特性により、DCSはレイアウトが固定されていないエリアや、生産工程の変化に応じて作業面の広さを調整したい場合に適しています。

耐荷重の比較:150KG vs 120KG

選定時に注意すべき重要な違いです。

  • DB:最大耐荷重150kg。1〜5段の全型式共通です。
  • DCS:最大耐荷重120kg。高さ別の全5型式共通です。

数値上の差は30kgとそれほど大きくありませんが、重い工具を持つ場合や長時間立ち作業を行う場合、作業台の上に物を置く場合には実務上大きな意味を持ちます。より高い耐荷重が必要な場合はDBが適しています。

サイズと拡張性の比較

DCSの仕様

型式 高さ H(m) 作業面サイズ(cm) 使用時サイズ W×D(cm) 重量(kg)
DCS-5310 0.10 50×35 50×35 3.0
DCS-5315 0.15 50×35 50×35 3.1
DCS-5320 0.20 50×35 50×35 3.2
DCS-5325 0.25 50×35 50×35 3.3
DCS-5330 0.30 50×35 50×35 3.4

DCSは高さ0.10m〜0.30mの5型式のみで、DB(0.25m〜1.5m)に比べてかなり低いことが分かります。DBは作業者を高い位置へ引き上げることを目的とし、DCSは床面に近い作業面を、エリアに合わせて広げることを目的としています。

面積の拡張性

DCSは連結ピン(DCS-PS)により隣接するパネルを連結し、単体サイズより広い作業面を作ることができます。DBにはこの機能はなく、1台1台が独立した完結ユニットです。

付属アクセサリーの比較

アクセサリー DB DCS
オプション手すり あり — 任意の高さに取付可 該当なし
高さ調整金具(DB-AJ) あり、調整範囲35mm、110g/個
連結ピン(DCS-PS) あり、SUS304、4個/セット
取り外し・交換可能な脚部ベース あり あり

DBとDCSの早見比較表

項目 DB(組立式) DCS(連結式)
構造タイプ 全溶接フレーム 溶接構造の作業面
最大耐荷重 150kg 120kg
段数 1〜5段 段数区分なし(フラット型)
高さ 0.25m〜1.5m 0.10m〜0.30m
連結可否 不可 可(連結ピンDCS-PS)
手すり オプションあり 該当なし
最適な用途 固定位置・高所作業 低い作業面をエリアに広げる用途

工場のタイプ別:DBとDCSどちらを選ぶべきか

高さ1m以上の棚から荷物を取り出す、配電盤を点検する → DBを選択(最大5段、耐荷重も高い)。
不規則な形状のCNC機械や生産ラインの周囲に低い作業面を広げたい → DCSを選択(実際の形状に合わせて連結可能)。
工場の床が完全に平坦でなく、作業面の水平を取りたい → 高さ調整金具DB-AJ付きのDCSを選択。
位置をほとんど変えない固定の作業ポイントが必要 → DBを選択。
工場内に両方のニーズがある → エリアごとにDBとDCSを併用することも可能です。

標準の2製品でも工場の特殊なレイアウトに合わない場合、ハセガワベトナムでは特注生産(オーダーメイド)による作業台の設計も承っております。

よくある質問

1. DBとDCSを同じ工場内で併用できますか。

はい。固定の高所作業ポイントにはDB、機械周りの低い作業面にはDCSを併用する工場も多くあります。

2. DCSはDBと同じ耐荷重ですか。

いいえ。DCSは最大120kgで、DB(150kg)より低くなっています。これはDCSが連結性を優先した設計のためです。

3. DCSは複数枚を連結できますか。

はい。DCSには連結用の穴と連結ピン(DCS-PS)があり、複数枚を隣接連結してより広い作業面を作ることができます。

4. DBにはどのようなアクセサリーがありますか。

オプション手すりがあり、フレームの任意の高さに取り付けることができます。

本記事は、ハセガワベトナムの公式技術資料に基づいて作成しています。仕様は最新のカタログにより更新される場合がありますので、発注前に営業担当までご確認ください。