梯子と脚立の違いとは?用途に合わせた選び方の基本

はじめに

梯子と脚立は、見た目が似ているため「どちらを選ぶべきか」迷うことが多い道具です。しかし、用途を誤ると転落事故につながるリスクが高く、実際に日本・ベトナム双方で多数の労災事例が報告されています。本記事では、建設現場監督や安全管理者、購買担当者はもちろん、家庭で高所作業を行うユーザーに向けて、梯子と脚立の定義や構造的な違いを整理し、用途に応じた適切な選び方を解説します。また、JISやISO、ベトナムの安全規格も取り上げ、実務に役立つ安全対策のポイントを紹介していきます。

梯子と脚立の違いに関する課題と背景

市場データから見る梯子と脚立の利用状況

日本とベトナムでは、はしごや脚立を使用した高所作業中の事故が毎年数千件単位で発生しています。日本の製品評価技術基盤機構(NITE)の調査によれば、脚立・はしご関連の事故は年間3,000件を超え、そのうち6割以上が転落事故です。ベトナム労働局の統計でも同様に、労働災害のうち高所からの墜落が約55%を占めると報告されています。需要面では、家庭用の小型踏み台から建設現場で使用される伸縮式はしごまで幅広く市場が拡大しており、特に物流倉庫や製造現場での需要増加が顕著です。

梯子と脚立の違いが招くリスク

はしごと脚立は構造が異なるため、使い分けを誤ると重大な事故につながります。たとえば、はしごは自立しないため必ず壁などに立て掛けて使用しますが、角度が不適切だと後方に倒れるリスクがあります。一方、脚立は自立できるものの、天板に立ち上がる行為は不安定となり、転落につながる危険性が高いです。また、どちらも地面の状態が悪い場所で使用すると滑りやすく、バランスを崩す原因になります。これらの違いを理解しないまま使用すると、作業効率の低下だけでなく安全面でも大きなリスクを抱えることになります。

梯子と脚立の違いと選び方の基本

梯子と脚立の特長と比較ポイント

梯子とは、2本の支柱に横木を一定間隔で取り付け、壁などに立て掛けて使用する道具です。自立はできませんが、脚立では届かない高所へアクセスできるのが特徴です。一方、脚立は4本の足で自立する構造を持ち、壁がなくても高所作業が可能です。ただし天板に立ち上がるのは危険とされています。素材面では、電気工事現場で用いられるFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製梯子、軽量で持ち運びやすいアルミ製脚立など、用途に応じた選択肢があります。また、作業効率を重視する現場では安定性の高い作業台の利用も増えています。

以下は用途別の比較の一例です。

  • 家庭:収納しやすい伸縮式梯子や軽量脚立
  • 物流倉庫:安定性のある作業台や大型脚立
  • 建設現場:FRP梯子や高所対応脚立

梯子と脚立の導入事例(Before → Action → After)

  • 建設現場:はしご誤使用による事故リスク → 脚立導入で改善、安全帯着用とあわせて労災件数を削減
  • 物流倉庫:踏み台使用で作業効率低下 → 広い天板を持つ作業台導入で効率UPと安全性向上
  • 家庭:収納に困る長尺はしご → コンパクト収納可能な伸縮式FRP梯子で解決

ハセガワ製品における梯子と脚立の信頼性

品質管理・国際認証による安全性

ハセガワは、JISやISO、さらにはベトナム国内規格TCVNにも準拠した製品を展開しており、国際的に認められた安全基準をクリアしています。特にSGマークやAマークを取得した製品は、強度・安定性・耐久性の面で高い信頼を得ています。さらに自社内に試験設備を備え、数万回の開閉試験や荷重試験を実施することで、現場で安心して使用できる品質を保証しています。

特注対応と現地サポート体制

標準製品だけでなく、現場の環境や作業内容に合わせた特注脚立・梯子の設計にも対応しています。例えば、狭小スペース向けのスリム型脚立や、電気工事向けの絶縁仕様FRP梯子など、多様な要望に応える製品を提供可能です。また、ベトナム法人による現地サポート体制を整えており、導入後の定期点検や部品交換、アフターサービスも迅速に対応。これにより、長期にわたって安全かつ効率的な使用をサポートしています。

Data Box

指標 日本 ベトナム 出典
高所作業事故の年間件数 約3,000件 約2,200件 NITE 製品安全センターVN MOLISA 労働局統計
墜落事故に占める割合 60%以上 55% NITE 製品安全センター報告VN OSH Report
脚立の高さ区分 0.8〜4m 同等 JIS S1121TCVN 5864:1995
安全帯義務開始高さ 2m以上 2m以上 労働安全衛生規則(日本厚労省)政令138/2020/NĐ-CP
国際規格 ISO 14122-4 ISO 14122-4 ISO公式サイト

まとめ

梯子と脚立の違いは「自立性」と「到達可能な高さ」にあり、用途ごとに適切に選ぶことで事故リスクを減らし、作業効率を高められます。本記事で紹介した市場データや事故統計が示す通り、誤使用は重大な転落事故につながるため、必ず安全規格(JIS/ISO/TCVN)やベトナムの労働安全法規を確認したうえで導入を検討してください。