インテリアを格上げする「機能美」:デザイン脚立・踏み台の活用術とHasegawaの哲学

はじめに

建設、製造、物流といったプロの現場で安全を確保する「道具」として、脚立(きゃたつ)や踏み台は欠かせない存在です。しかし、今日、特にベトナムの都市部において、脚立に求められる役割は、単なる機能性や安全性に留まりません。住宅やオフィス、カフェなどの空間デザインが重視されるようになり、作業に必要な道具もまた、「インテリアの一部」としての価値が求められています。本記事は、機能性とデザイン性を高次元で融合させた長谷川工業株式会社のデザイナーズ脚立 lucano(ルカーノ)シリーズに焦点を当て、その活用術と、ベトナム・ダナン工場が支える「日本の品質」の哲学を解説します。安全管理者、購買担当者、現場監督者の方々へ、道具選びにおける新たな視点を提供します。

課題と背景

現代ベトナムの住空間とデザインへの意識

ベトナムは急速な経済成長に伴い、都市部の住宅や商業施設におけるデザイン意識が飛躍的に向上しています。2025年にホーチミン市で開催予定のインテリア・建築展示会(VIBE 2025)でも、「Business to Designer to Consumer(B2D2C)」モデルが導入され、メーカーからデザイナーを経由して消費者へ価値を届ける流れが強化されています。これは、建築資材や設備において、機能や価格だけでなく、デザイナーや消費者が認めるデザイン性が決定的な要素になりつつあることを示しています。

このトレンドは、脚立や踏み台といった「作業道具」にも影響を与えています。リビングや店舗の見える場所に置かれることが多いこれらの製品は、使わないときでも空間の美しさを損なわないことが重要です。

「道具」から「インテリア」へ:脚立に求められる新たな価値

従来の脚立は、使用時以外の収納性や、作業現場での耐久性が最も重視されてきました。しかし、高天井の住宅での高所作業、店舗でのディスプレイの調整、オフィスでの書類整理など、日常的に使用されるシーンが増えるにつれて、「いつでも手の届く場所に置いておける」デザインが求められています。

ベトナムの労働安全衛生法は、事業者に対して労働者の安全確保を義務付けており、作業に使用する道具の安全性は最重要課題です。しかし、高所に上る際の「ためらい」や「不安感」は、単なる安全規格のクリアだけでは解消できません。デザインと品質が一体となることで、使用者へ心理的な安心感と所有する喜びを与え、結果として安全な使用を促すという、新たな価値が重要視されています。

製品・サービス紹介:lucano(ルカーノ)シリーズの「機能美」

世界が認めたデザインと独自の哲学

長谷川工業のlucanoシリーズは、「道具」の常識を打ち破り、美しさを追求したデザイナーズ脚立(踏み台)です。そのデザイン哲学は「機能美」に集約されます。

  • 世界的なデザイン賞の受賞歴: lucanoは、その革新的なデザインで世界的な評価を受けています。例えば、一部のモデルは、ドイツのレッドドット・デザイン賞(Best of the Best)や、日本のグッドデザイン・ロングライフデザイン賞など、国際的に権威のある賞を受賞しています。これは、デザインが単なる装飾ではなく、機能性を極めた結果であることを証明しています。
  • 自立収納とミニマルな美しさ: lucanoの最大の特徴は、折りたたんだ際に脚立と認識しにくい、極めてミニマルでスリムなデザインです。すべてのモデルは、自立して収納できるように設計されており、壁に立てかけても空間に調和します。この機能は、隠す必要がないため、使いたい時にすぐに手が届く場所に置くことができ、作業効率の向上にも寄与します。
  • 最大使用質量100kg: デザイン性だけでなく、プロの道具としての基本性能も確保されています。多くのモデルで、最大使用質量100kgをクリアしています。

ライフスタイルとプロの現場で活躍する活用事例

lucanoシリーズは、その洗練されたデザインにより、従来の脚立では考えられなかった場所で活躍の場を広げています。

  • 住宅・店舗: リビングやキッチンで、高い棚のモノを取るための道具としてだけでなく、観葉植物を飾るディスプレイ台や、来客時の簡易スツールとしても使用されます。使わないときもデザイン性の高いインテリアとして機能します。
  • オフィス・ホテル: 洗練されたエントランスや会議室において、備品管理や装飾品の入れ替えの際に使用されます。従来の無骨な脚立ではなく、空間のグレード感を保つことができます。
  • B2D2Cモデルへの貢献: lucanoのような製品は、ベトナム市場で重要性が増しているB2D2Cモデル(Business to Designer to Consumer)において、デザイナーが自信を持って顧客に推奨できる「安全で美しい道具」として、サプライチェーンの付加価値を高めます。

ハセガワの信頼性:デザインを支える「妥協なき安全」

「乗ればわかる、頼もしさ」という感覚的品質の追求

Hasegawa Vietnamの製品は、単なるデザインの美しさだけでなく、日本の親会社が約70年にわたり培ってきた「安全への妥協なき姿勢」という製造哲学に裏打ちされています。

長谷川工業が提唱する「乗ればわかる、頼もしさ。」というメッセージは、データだけでは捉えられない「感覚的な品質」の重要性を示しています。JIS(日本産業規格)や国際規格はもちろんのこと、同社は製品の設計段階から「人が実際に乗って確かめる」ことを徹底しています。これは、プロの職人たちが長年培ってきた「高いところの作業はハセガワの製品が良い」という評価に直結する、「揺れ」「音」「たわみ」といった、使用者に不安を感じさせないための検証プロセスです。

この哲学は、耐久性試験にも表れており、例えば同社のタフシリーズでは、週5日、1日100回の昇降を想定した10万回を超える繰り返し試験で耐久性を検証しています。

ベトナム・ダナン工場が担うグローバル品質基準

この厳格な品質基準は、ベトナムのダナンにあるHasegawa Vietnam Co., Ltd.でも完全に継承されています。ダナン工場は、日本と中国の東莞を含む世界4カ所の主要試験センターの一つとして位置づけられています。これは、ベトナムの製造拠点がグループ全体の品質基準を維持する上で不可欠な存在であることを証明しています。

ここで製造された脚立や踏み台は、日本(40.89%)やアメリカ(16.89%)といった、品質に対する要求が極めて厳しい市場へ輸出されています。この事実は、「ベトナムで、日本の職人技と厳格な基準に基づいて製造された」製品が、世界で最も要求の厳しいプロフェッショナルによって選ばれていることの強力な裏付けとなります。

したがって、lucanoシリーズの美しさは、単なる外観の魅力ではなく、ベトナムの製造能力と、日本の「妥協なき安全」哲学が融合し、国際的な基準をクリアしているという確かな信頼性に裏打ちされた「機能美」なのです。

まとめ

脚立や踏み台は、高所作業における安全と効率を左右する、極めて重要な「道具」です。しかし、デザインやライフスタイルへの意識が高まる現代ベトナムにおいては、その製品が「空間の美しさ」を保てるかどうかも、新たな価値基準となっています。

長谷川工業のlucanoシリーズは、レッドドット・デザイン賞などに裏打ちされた革新的なデザインと、ダナン工場で厳格に守られる日本の品質基準という二つの強みを兼ね備えています。この「機能美」は、使用者に所有する喜びと、使用時の安心感を提供し、結果として安全で効率的な作業環境を創出します。

ベトナムの安全管理者、購買担当者、現場監督者の皆様へ。道具選びは、単なるコストの問題ではありません。それは、従業員の安全、作業効率、そして会社のブランドイメージを総合的に高めるための戦略的な投資です。ぜひ、ベトナムから世界へ発信されるHasegawaの「安全とデザイン」の融合を体験してください。

安全で美しい作業環境の実現に向けて、Hasegawa Vietnamは信頼できるパートナーです。