【建設業向け】現場の安全と効率を高める梯子・脚立選び

はじめに|建設業で頻発する墜落事故、脚立・梯子の選び方がカギ

ベトナムを含む東南アジアの建設業界では、高所作業が日常的に発生しています。中でも脚立や梯子の使用は欠かせない一方で、墜落災害のリスクを常に孕んでいます。

実際、日本の労働災害統計によると、脚立・梯子に起因する墜落事故は全体の5〜7%を占めており、その多くが昇降中に発生しています。本記事では、建設業におけるこうした「防げる災害」を減らすため、脚立・梯子の正しい選定と使用法、そして現場導入事例を通じた実践的な対策を解説します。

課題と背景|建設現場における梯子・脚立災害の実態と教訓

建設業の墜落災害データ|脚立・梯子が招く致命的リスク

建設業では「墜落・転落」が死亡災害の最多原因となっており、なかでも脚立や梯子の使用時に事故が集中しています。過去10年の統計では、はしご関連の死亡事故が全体の5.7%を占め、年間約10件の命が失われています(建災防)。

特に「建築工事」領域では、脚立・梯子の使用頻度が高く、災害の53.4%が屋根や高所作業中に集中。被災行動別では、昇降中が50.5%、作業中が28.2%と、登り降りの瞬間が最も危険とされています。

主要リスクの整理|脚立・梯子の使用ミスが事故を生む

現場でよく見られる典型的なリスクには、次のようなものがあります:

  • 不適切な設置角度(75°未満):重心がずれ破断や転倒の原因に
  • 未固定の設置:上下端の滑りにより転位
  • 過荷重や老朽器具の使用:非JIS規格品や損傷脚立
  • 不安全行動:荷物を持ったまま昇降、背面降り
  • 足場・安全帯不使用:2m超の作業時に対策未実施

これらの多くは、事前の点検や教育、そして適切な脚立・梯子の選定で防げる事故です。JIS S1121および労働安全衛生規則(第526~528条)では、「踏ざん幅30cm以上」「滑り止め付き脚端具」「耐荷重試験済み材質の使用」などが基準として定められています。

日々の現場においても、次のような習慣が災害防止のカギを握ります:

  • 設置後の水平確認と固定
  • 使用前の点検チェックリスト
  • 3点支持・安全帯の徹底

脚立や梯子の安全活用は、技術ではなく「意識と備え」です。次章では、それを支えるハセガワ製品の選定ポイントと現場事例を紹介します。

製品・サービス紹介|建設業の安全を支えるハセガワの脚立・梯子

ハセガワ製品の強み|高所作業の効率と安全を両立

建設現場での高所作業において、脚立や梯子の選定は安全性と作業効率を左右する重要な要素です。ハセガワは、JIS S1121および労働安全衛生規則に準拠した高品質な製品を提供しています。

構造強度と踏ざん設計

ハセガワの脚立は、踏ざん幅60mmの幅広ステップを採用し、足元の安定性を確保しています。たとえば、脚立「脚軽」シリーズは軽量でありながら高い耐久性を持ち、長時間の作業でも疲労を軽減します。

素材別安全性(FRP等)

電気工事など感電リスクのある作業には、絶縁性に優れたFRP製脚立が適しています。ハセガワの「フォートレス」シリーズは、FRP素材を使用し、電気絶縁性と耐久性を兼ね備えています。

作業現場別の適合モデル

現場の状況に応じて、脚立の機能を選択することが重要です。ハセガワの「シャガマン」シリーズは、脚部が伸縮可能で、段差のある場所でも安定した作業が可能です。また、上部操作レバーとサイドトリガーにより、立ったまま伸縮操作が可能で、作業効率が向上します。

現場導入事例|脚立の入れ替えで災害ゼロと時短を達成

Before:老朽化した脚立で現場が不安定に

ある中堅ゼネコンでは、長年使用してきたアルミ製脚立が老朽化し、踏ざんの滑りやすさや構造の不安定さが問題となっていました。特に、屋根作業や高所での作業時に、作業員から安全性への不安の声が上がっていました。

Action:シャガマンシリーズに全数切り替え

安全性と作業効率の向上を目的に、同社はハセガワの「シャガマン」シリーズを導入しました。このシリーズは、脚部の伸縮機能により、段差や傾斜のある場所でも安定した設置が可能です。また、上部操作レバーとサイドトリガーにより、立ったまま伸縮操作が可能で、作業効率が向上します。

After:作業効率と安全性の向上

新しい脚立の導入により、作業員の不安が解消され、作業効率が約25%向上しました。さらに、導入後1年間で脚立に起因する事故はゼロを達成し、安全管理担当者からも高い評価を得ています。こうした結果は、正しい製品選定が現場の安全文化を形成することを裏付けています。

ハセガワの信頼性|建設業に安心を届ける品質と対応力

品質と安全性の裏付け|JIS・ISOに準拠した製品検査体制

脚立や梯子は“命を預ける器具”です。だからこそ、建設現場では品質の裏付けが必要不可欠です。ハセガワは以下の体制で高品質を担保しています。

  • JIS S1121準拠の性能試験
    踏ざんには2.6kNの静荷重試験を実施。たわみ、破損の有無を確認したうえで出荷されています。
  • ISO9001・ISO14001取得工場
    日本と同基準の品質管理が、ベトナム現地工場でも導入されています。出荷前には構造・外観・可動部の最大20項目をチェック。
  • 安全基準の継続更新
    建災防や厚労省ガイドラインの改訂にも即応し、製品設計や検査項目に反映。安心が「今の基準」で保たれています。

特注対応と現地サポート|建設現場に最適解を届ける仕組み

建設現場ごとに違う課題に対し、ハセガワは「使える脚立・梯子」を届ける柔軟性があります。

  • 特注脚立の対応例
    天井配管工事で必要とされた片側スライド式長尺脚立を、営業と技術部門が連携し、約3週間で納品。現場特有の条件にも柔軟対応。
  • ベトナム現地サポート
    製品導入前のヒアリング・設計相談から、導入後の点検・教育支援まで一貫対応。現地物流網も整備され、短納期や在庫不足にも強みを発揮。
  • 安全講習の開催
    現地作業者向けに使用指導や点検ポイントの説明会も実施。製品だけでなく「使い方」も届ける姿勢が事故ゼロ文化を後押しします。

特注対応と現地サポート|建設現場に最適解を届ける仕組み

建設現場ごとに違う課題に対し、ハセガワは「使える脚立・梯子」を届ける柔軟性があります。

  • 特注脚立の対応例
    天井配管工事で必要とされた片側スライド式長尺脚立を、営業と技術部門が連携し、約3週間で納品。現場特有の条件にも柔軟対応。
  • ベトナム現地サポート
    製品導入前のヒアリング・設計相談から、導入後の点検・教育支援まで一貫対応。現地物流網も整備され、短納期や在庫不足にも強みを発揮。
  • 安全講習の開催
    現地作業者向けに使用指導や点検ポイントの説明会も実施。製品だけでなく「使い方」も届ける姿勢が事故ゼロ文化を後押しします。

まとめ|脚立・梯子の見直しが建設業の安全文化を変える

建設業における墜落災害の多くは、脚立や梯子の適切な選定と使用で防ぐことができます。本記事では、現場での実態と事故傾向、選定基準、そしてハセガワ製品の活用事例を紹介しました。

JIS準拠の品質と、現場ニーズに応える特注対応。安全性と効率を両立した脚立・梯子を選ぶことは、作業者の命を守る第一歩です。導入相談や製品カタログは以下よりご覧いただけます。