はじめに|はしご・脚立の安全ルールと高所作業の基礎知識
高所作業に欠かせないはしごや脚立は、その利便性と同時に、使い方を誤れば重大な災害を招く可能性があります。本記事は、製造・建設・物流業などで日常的に高所作業を行う現場管理者や作業者を対象に、最新の安全基準と実践的な使用法を解説します。近年も、はしご・脚立使用時の転倒や転落事故は減少しておらず、事故の背景や共通要因を整理した上で、角度設定や段数制限、使用前点検といった基本ルールを徹底することが安全確保の第一歩であることをお伝えします。
出典: 長谷川工業
課題と背景|事故統計と法規制から見えるはしご・脚立のリスク要因
市場データ
日本国内では、労災による高所作業事故のうち約20%がはしごや脚立に関連しており、年間数百件の重大災害が報告されています。ベトナムでも同様の傾向が見られ、特に建設業・電気設備工事・倉庫作業での割合が高い傾向です。労働安全衛生法(日本)では作業方法や設備基準が詳細に定められ、ベトナム労働安全衛生法でも安全教育や装備義務が規定されていますが、実務現場での徹底度には差があります。事故は生産停止や医療費といった直接損失だけでなく、企業信用の低下といった間接的損失も招きます。
リスク提示
事故原因の多くは、はしごの立て掛け角度が75度から外れている、脚立の天板に立ち入る、開き止め金具をロックしていないといった基本ルールの未遵守にあります。また、雨天や強風などの気象条件、不整地や滑りやすい床面といった地面状態が、横転・転落リスクをさらに高めます。これらの要因を正しく把握し、事前対策を講じることが安全確保の基盤となります。
出典: 厚生労働省 栃木労働局
製品・サービス紹介|長谷川工業の安全設計はしご・脚立と導入効果
特長
長谷川工業のはしご・脚立は、現場での安全性と耐久性を追求した設計が特長です。滑り止め加工が施された踏ざんは、雨天や粉塵環境下でも確実な足元の安定を確保します。開き止め金具は片手でもロック可能な構造で、設置時の安全性を高めています。また、電気工事向けにはFRP(繊維強化プラスチック)製梯子を用意し、30kVの耐電圧試験をクリアした絶縁性能を誇ります。すべての製品はISO、JIS、ベトナムTCVN規格に準拠し、国際水準の安全基準を満たしています。
導入事例(Before → Action → After)
Before:ある物流倉庫では、脚立の天板使用による転倒事故が発生し、作業者が負傷。作業停止により納期遅延が生じていました。
Action:長谷川製の安全設計脚立を導入し、開き止めロックや段数制限の遵守を徹底する作業前点検教育を実施。
After:導入後1年間で脚立関連事故はゼロに。加えて、作業者の安心感向上により作業効率が約10%改善し、納期遵守率も向上しました。
出典: 長谷川工業
ハセガワの信頼性|品質管理と特注対応・安全サポート体制
品質管理・認証
長谷川工業は、製品品質の国際基準であるISO 9001を取得し、設計から製造、出荷に至るまで一貫した品質マネジメントを行っています。特に出荷前全数検査体制により、一台ごとに構造・機能・外観をチェックし、安全性を保証しています。これにより、不良品や潜在的リスクを現場に持ち込まない仕組みを確立しています。
特注対応・サポート体制
現場のニーズは千差万別であり、長谷川工業では用途別に特注脚立の設計・製造を行っています。狭所用、耐薬品性、耐電圧性など、作業環境に応じた仕様提案が可能です。さらに、製品納入時には現地での安全講習サービスを提供し、正しい使い方と点検方法を直接指導することで、導入後の安全運用をサポートしています。
出典: 長谷川工業
まとめ|事故を防ぐためのはしご・脚立安全三原則
はしごや脚立を安全に使うための基本は、立て掛け角度75度の保持、上から3段目(210cm以下は2段目)までの使用制限、そして使用前点検の徹底です。これらを守ることで、横転や転落といった重大事故を未然に防ぐことができます。安全な作業環境の構築や製品選定に関するご相談は、ハセガワ工業のサポート窓口までお気軽にお問い合わせください。さらに詳細な手順や点検項目は、公式安全マニュアルや厚生労働省のリーフレットをご参照いただけます。
出典: 長谷川工業 / 厚生労働省 栃木労働局