はじめに
ベトナム国内の製造・建設・物流現場で梯子を日常的に使用する現場監督や安全管理者を対象としています。現在、多くの現場ではISO、TCVN、JISといった国際・国内規格や労働安全衛生規則に沿った点検手順が十分に浸透しておらず、事故防止と監査対応に課題があります。本記事では「日常点検→定期点検→記録」という一連の流れをテンプレート化し、安全性向上と記録管理を両立させる方法を解説します。
課題と背景
市場データ
厚生労働省の統計によれば、日本では「はしご等」からの墜落・転落災害で毎年およそ30人が命を落としています(出典: 厚生労働省)。また、墜落災害の約3分の2は骨折で、傷病部位は下肢・上肢が半数以上を占めます(出典: 労働安全衛生総合研究所)。一方、ベトナム労働安全衛生局のデータでは、高所作業事故の約20%が梯子に起因しています。
リスク提示
代表的な事故原因として、滑り止めの劣化による転位、天板上での作業や無理な姿勢、荷物を持ったままの昇降が挙げられます。国際標準では、こうした事故を防ぐために使用前点検と定期点検の併用が推奨されています。
製品・サービス紹介
特長
ハセガワが提供する「日常点検票」は、現場作業前に確認すべき8項目(固定・角度・踏ざんの状態・靴の滑り止めなど)を網羅し、作業前の安全確保を徹底します(出典: 厚生労働省)。「定期点検票」では部材や金具、滑り止めなどの劣化状況を良・可・不可で判定し、不具合の早期発見を可能にします(出典: 軽金属製品協会)。さらに、ISO 45001対応の記録フォーマットを採用し、監査時の提出や国際基準での安全管理を容易にします。
導入事例(Before → Action → After)
Before:製造ライン保守では月1回の安全巡視のみで、事故発生時の原因特定が困難でした。
Action:日常点検票を毎作業前に全員で実施し、週次で定期点検票を保全担当が記録。
After:1年間無事故を達成し、監査時も書類提出が迅速かつスムーズになりました。
ハセガワの信頼性
品質管理・認証
ハセガワはTCVNおよびJIS規格に準拠した設計を行い、耐久性と安全性に関する厳しい基準を満たしています。また、ISO 9001(品質)およびISO 45001(労働安全衛生)を取得し、設計から製造、納品まで一貫して高品質と安全性を保証します(出典: ISO)。
特注対応・サポート体制
FRP梯子や絶縁仕様脚立などの特注品製作に対応可能です。さらに、現地での安全教育や点検票活用方法の研修を提供し、納品後も継続的に安全運用を支援します。
まとめ
梯子の安全管理は「日常点検→定期点検→記録」という流れを確立することで、事故予防と監査対応の両立が可能です。本記事で紹介したテンプレートは国際規格に適合しており、導入も容易です。無料配布中のため、現場改善や安全管理強化をお考えの方はぜひお問い合わせください。
関連リンク:
Data Box
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| はしご等による年間死亡者数(日本) | 約30人 | 厚生労働省 |
| 墜落災害における骨折割合 | 約68.6% | 労働安全衛生総合研究所 |
| 傷病部位:下肢・上肢割合 | 約56% | 労働安全衛生総合研究所 |
| ベトナム高所作業事故の梯子起因割合 | 約20% | ベトナム労働安全衛生局 |
| ISO 45001取得企業の事故削減率 | 最大25%減 | 国際労働機関(ILO) |