舞台裏のプロが選ぶ「黒い脚立」— イベント・撮影現場でHasegawaが不可欠な理由

はじめに

華やかなファッションショーのランウェイ、完璧に計算された商品撮影のスタジオ、そして熱狂的なライブステージ。これらの成功の裏には、決して表には出ない「黒衣(くろご)」のような存在がいます。照明技師、セットデザイナー、カメラアシスタントといったプロフェッショナルたちです。

近年、ベトナムのイベント・クリエイティブ産業は急速に成熟しており、展示会(MICE)市場における展示部門の年平均成長率(CAGR)は8.24%に達すると予測されています。この市場拡大に伴い、現場で使用される機材への要求水準も劇的に向上しています。

その中で、静かに、しかし確実に指名買いを増やしているのが、Hasegawa Vietnamが製造する「黒い脚立」です。なぜ、単なる足場である脚立に「黒」が求められ、そしてなぜ多くのプロがHasegawaを選ぶのでしょうか。本記事では、光、音、そして安全性の観点から、その隠れた需要と理由を紐解きます。

プロの現場が抱える「3つのノイズ」課題

プロフェッショナルの現場において、機材は単なる道具ではなく、作品の質を左右する要素です。一般的な銀色のアルミ脚立が引き起こす「3つのノイズ」が、現場の大きな課題となっています。

1. 視覚的ノイズ(光の反射)

撮影スタジオや舞台袖において、最も忌避されるのが「予期せぬ光の反射」です。銀色の脚立は、強力なスタジオ照明や舞台照明を反射(ハレーション)させ、セットの雰囲気を壊したり、カメラレンズに不要な光を送り込んだりするリスクがあります。

写真家が黒い服を着るのは「森に隠れる忍者」のように反射を防ぐためですが、脚立も同様に、闇に溶け込む「ステルス性」が求められます。特に高級品の「Black on Black」撮影など、黒の深みが品質として知覚される現場では、機材の写り込みは許されません。

2. 聴覚的ノイズ(きしみ音)

動画収録やコンサートの本番中、機材の出す「音」は致命的です。安価な脚立は、接合部の緩みやガタつきにより、昇降時に「キィキィ」という金属音を発することがあります。静寂が支配する舞台裏での転換作業において、このノイズは演出を台無しにする可能性があります。

3. 心理的ノイズ(不安感)

高価な機材を持って高所に登るスタッフにとって、足元の「揺れ」は心理的なノイズ(ストレス)となります。数百万円のカメラや照明機材を抱えながら、不安定な足場に立つ恐怖は、作業の精度とスピードを著しく低下させます。

Hasegawaの「BLACK LABEL」が解決策になる理由

これらの課題に対し、長谷川工業の「BLACK LABEL」シリーズや「lucano」は、明確な解決策を提供しています。

「闇に溶け込む」デザインと機能美

「BLACK LABEL」シリーズは、本体すべてに黒色のカラーアルマイト処理が施されています。これは単なる塗装ではなく、アルミの表面に酸化皮膜を生成させる加工であり、耐久性が高く、傷がついても銀色の地金が露出しにくい特長があります。これにより、照明の乱反射を極限まで抑え、ステージの暗がりに完全に同化します。

また、デザイン脚立「lucano(ルカーノ)」は、その美しいフォルムで「Red Dot Design Award(Best of the Best)」や「iF Design Award」など、世界的なデザイン賞を多数受賞しています。意匠性が高いため、アパレル店舗のディスプレイや、デザイン重視のオフィス空間にそのまま置いても違和感がありません。

「音」と「揺れ」を消す製造哲学

Hasegawa Vietnamの強みは、数値データだけでは測れない「感覚的な品質」の追求にあります。同社は「乗ればわかる、頼もしさ」をスローガンに掲げ、設計段階から人間による官能評価を徹底しています。

具体的には、ダナン工場を含む世界4カ所の拠点で、月間250回以上の厳格な品質試験を実施しています。例えば、タフシリーズでは「週5日、1日100回の昇降」を想定した10万回の耐久性試験をクリアしており、長期間使用してもガタつきやきしみ音が発生しにくい構造を実現しています。

機動力と安全性(ワンタッチバー・片手操作)

イベント設営は時間との勝負です。「BLACK LABEL」の脚立(RHBシリーズなど)には、片手でバーを持ち上げるだけで折りたためる「ワンタッチバー」が搭載されています。

60mmの幅広ステップは、重い機材を持った状態でも安定して踏ん張ることができ、最大使用質量100kgの剛性が、作業者の心理的負担を軽減します。

導入事例・想定シナリオ

1. ライブステージの袖・転換作業

Before: 銀色の脚立に黒テープを巻いて反射を防いでいたが、テープが剥がれて粘着質になり、機材や衣装を汚すトラブルが発生。また、暗転中の移動でガチャガチャと音が鳴り、進行の妨げになっていた。

After: 「BLACK LABEL」を導入。テープ加工の手間がゼロになり、全身マットブラックの機体が闇に溶け込む。ワンタッチバーにより、転換時の撤収スピードが劇的に向上し、静音性も確保された。

2. フォトスタジオ・ロケ撮影

Before: クライアント立ち会いのもと、高級時計の撮影を実施。背景のガラスにスタッフの銀色の脚立が映り込み、修正作業に時間を要した。

After: 「lucano 3-step(ブラック)」を採用。映り込みのリスクが激減しただけでなく、そのスタイリッシュな外観がスタジオの品格を高め、クライアントへの印象も向上。「見られても恥ずかしくない道具」として定着した。

Hasegawa Vietnamの品質保証

これらの高品質な「黒い脚立」は、決して遠い国からの輸入品ではありません。ベトナム・ダナンのディエンナム・ディエンゴック工業団地にあるHasegawa Vietnamの工場で、日本の職人技を受け継いだベトナム人スタッフによって製造されています。

2014年の操業開始以来、同工場は日本やアメリカといった世界で最も品質基準の厳しい市場向けに製品を供給し続けています。つまり、ベトナムの現場で手に入るHasegawa製品は、世界基準の安全性と品質(JIS/ANSI等に準拠)をクリアした「逆輸入級」の製品なのです。

まとめ

イベントや撮影の現場において、脚立は「ただ登れればいい」道具ではありません。それは、光をコントロールし、音を制し、作業者の安全を守るための重要な「機材」です。

ベトナムのクリエイティブ産業が高度化する中、Hasegawa Vietnamの「黒い脚立」は、プロフェッショナルの期待に応える唯一無二の選択肢です。反射しない美学、音のしない静寂、そして揺るぎない信頼。次の現場では、ぜひその違いを体験してください。