はじめに
海外拠点で梯子や脚立、作業台を調達する際、現地の安全規格や品質基準が自社の要求に適合しているかを確認することは、事故防止と企業信頼の維持に直結します。特に ANSI A14、OSHA 1910.23、EN131 およびベトナムの TCVN など、各国で異なる安全規格の違いは、輸入製品の選定において大きな課題です。また、模倣品の混入リスクや材質・耐荷重・滑り止め仕様の不適合による現場トラブルも無視できません。本ガイドでは、主要規格のクロスウォーク比較や安全確認フローを提示し、正規代理店の活用によって安全かつ効率的な海外調達を実現する方法を解説します。
課題と背景
市場データ
世界の梯子市場は、北米・欧州・アジアを中心に安定成長を続けています。2023 年時点で市場規模は約 62 億米ドル、年平均成長率(CAGR)は 4.5%と予測されています。北米では OSHA 規格の厳格運用が進み、高品質製品へのシフトが加速。欧州では EN131 の改訂に伴い、安定性試験や耐荷重基準が強化されています。ベトナム拠点では国内製造と並行して輸入品依存が高く、特に日本・中国・欧州からの調達が多い傾向にあります。しかし、国別安全規格の違いが輸入時の通関や現場使用時の適合性確認を複雑化させています。
リスク提示
海外調達では規格不一致による重大事故や監査指摘が発生するリスクがあり、米国では安全基準違反で罰則や使用禁止措置が科された事例もあります。また、模倣品や不正製品が混入することで経済的損失やブランド信頼の低下を招く恐れがあります。さらに、材質の品質不足、耐荷重性能の不足、滑り止め構造の不適合は、現場作業員の転落や重大事故につながりかねません。これらのリスクを回避するには、調達段階から厳格な規格確認と品質保証の仕組みが必要です。
製品・サービス紹介
特長
当社は ANSI A14、OSHA 1910.23、EN131、TCVN といった主要国際規格を横断的に比較できる「規格クロスウォーク表」を提供し、海外調達時の規格適合性確認を効率化します。また、腐食環境に強い FRP 梯子、防錆仕様、電気作業向け絶縁仕様など、用途に応じた特殊製品をラインナップ。さらに、調達時の 5 ステップ安全確認フロー(①規格要件確認 ②材質・構造チェック ③耐荷重試験 ④滑り止め性能評価 ⑤正規代理店証明確認)を通じて、安全性と品質を保証します。
導入事例(Before → Action → After)
- Before:海外現地で価格重視の梯子を購入した結果、踏桟間隔や耐荷重が規格不一致で、安全監査に不合格となり使用禁止措置を受けた。
- Action:ハセガワ正規代理店から製品を調達し、規格クロスチェック表を活用して ANSI・OSHA 適合を確認。さらに現場導入前に模擬試験を実施。
- After:事故ゼロを達成し、安全監査も一回で通過。結果として再購入や監査対応にかかるコストを大幅に削減し、現場作業効率も向上。
ハセガワの信頼性
品質管理・認証
ハセガワは ISO9001 および ISO14001 を取得し、環境と品質の両面で国際基準に沿った製造を行っています。さらに JIS 認証や EN131 適合試験をクリアし、海外市場での安全要求にも対応。全製品は出荷前に全数検査を実施し、製造から納品までトレーサビリティを確保することで、万一の不具合にも迅速に対応できる体制を構築しています。
特注対応・サポート体制
現場の作業環境や業務内容に合わせた高所作業専用のカスタム設計に対応可能です。防爆エリア向け、腐食環境対応、絶縁仕様などの特注品も設計段階から提案します。また、海外拠点向けに技術サポートや現場での安全教育を提供し、調達後も長期にわたり安全かつ効率的な運用を支援します。
まとめ
海外での梯子・脚立・作業台の調達は、単に価格や納期だけでなく、安全規格適合性の確認が不可欠です。ANSI、OSHA、EN131、[TCVN] などの規格適合は、現場の安全と企業の法令遵守を守る基盤です。本記事で紹介した規格クロスウォーク表や 5 ステップ安全確認フローを活用すれば、調達段階からリスクを最小化できます。さらに、ハセガワ海外正規代理店一覧からの購入は模倣品混入防止にも効果的です。